九条の会記者会見

 4月27日、日本国憲法の施行70年となる5月3日を前に、「九条の会」は東京都内で記者会見を開き、アピール文を発表しました。会見には呼びかけ人の澤地久枝さん、世話人の愛敬浩二さん、伊藤千尋さん、清水雅彦さん、山内敏弘さんが出席しました。

「日本国憲法施行70周年にあたって」           九条の会
日本国憲法は今年、施行70年を迎えました。この70年、この憲法を「改正」しようとする攻撃が絶え間なくおこなわれてきたにもかかわらず、「再び戦争をしない」と決意した私たちは「9条守れ」の運動をねばり強く展開し、これをはねかえしてきました。
しかしいま安倍政権は、アメリカに付き従った軍事同盟を背景に、「国益」、「安全」の口実のもと、集団的自衛権容認の閣議決定をおこなうとともに、秘密保護法制定、武器輸出三原則の撤廃、国家安全保障会議の設置、日米ガイドラインの締結、そして戦争法制定などを強行してきました。さらに通常国会冒頭の施政方針演説では「次なる70年に向かって」憲法「改正」を提案すると明言するなど、歴史逆行の暴走をエスカレートさせています。
いま、アメリカではトランプ政権が誕生し、アジアでも大国主義的行動や軍事的挑発が繰り返され、20世紀以来の世界がめざしてきた戦争違法化の流れに逆行する軽視できない動きが強まっています。
安倍政権の暴走は、こうした世界の逆流に便乗し、軍事力や恫喝が幅をきかす世界の中で、強国の一員としての座を占めたいという野望に基づいています。4月7日のトランプ政権によるシリア攻撃に対しても安倍首相はいち早く「米国政府の決意を支持する」ことを表明しています。こうした安倍政権の政治がアジアの緊張を高め、戦争と武力衝突の危険を拡大するものであることは明白です。
こうした流れに対して、世界でも、武力や恫喝による解決に反対する市民の声が、当のアメリカも含めて噴出しています。九条を掲げる私たちの運動は、平和な世界の構築に向けて、その先頭に立って積極的な役割を果たすべき立場にあります。
同時に、戦争法を廃止すること、南スーダンから自衛隊を即時撤退させること、沖縄辺野古、高江の基地建設を阻むこと、共謀罪法案の成立を許さないこと、何より明文改憲に「NO」をつきつけることは、日本国民を強権で統治して物言わぬ存在にしてしまおうとする安倍政権の企みを打破し、現状に危惧をもつ世界とりわけアジアの人々、国々に対して、九条をもつ日本の私たちに課せられた責任です。
戦争法廃止の運動のなかでは、立憲主義擁護の一致点にもとづいてかつてない共同が実現しました。南スーダンからの自衛隊施設部隊の撤退決定もその運動の成果です。安倍政権の暴走にストップをかけるのはこの共同をさらに大きく、強固なものにしていく以外にありません。そして安倍政権を退陣においこむことです。
13年前、九条の会の出発に際して発表した「アピール」の言葉を、いま、あらためて掲げます。「日本と世界の平和な未来のために、日本国憲法を守るという一点で手をつなぎ、『改憲』のくわだてを阻むため、一人ひとりができる、あらゆる努力を、いますぐ始めることを訴えます。」
2017年4月27日


日本国憲法施行70年「九条の会」講演会

九条の会呼びかけ人と世話人によるリレートーク(澤地久枝、愛敬浩二、浅倉むつ子、池内了、池田香代子、伊藤千尋、伊藤真、内橋克人、清水雅彦、山内敏弘)

「戦争する国」づくりにひた走るアベ政治
戦争法辺野古新基地建設
市民への監視を強める「共謀罪」
憲法破壊の政治をやめさせよう!

日時: 6月2日(金)17時30分開場 18時開会
場所:杉並公会堂大ホール(JR荻窪駅北口から徒歩7分)
前売券 1300円(事前申し込み制)
当日券 1500円  学生 500円
申込先 九条の会へFAXで。


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  九条の会第6回全国交流集会の成果をこれからの運動に

■<報告集>=
◇主な内容
・呼びかけ人あいさつ(澤地久枝)
・問題提起(小森陽一)
・世話人あいさつ・メッセージ(池内了、池田香代子、伊藤千尋、伊藤真、清水雅彦、山内敏弘、浅倉むつ子、高良鉄美)
・分散会の報告(第1〜第7分散会)
・資料 自民党改憲案、アンケートから見た九条の会の現状と課題、他
◇B5判76頁 1冊800円(〒82)
但し、5部以上〒無料 10部以上1割引
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◇主な内容
呼びかけ人あいさつ/事務局長報告 
/世話人あいさつ・紹介
◇取り扱い 1本1500円(〒160)

枚数と氏名・住所(送り先)を明記の上、九条の会までぜひお申し込みください。

各地から(全国の草の根にはこんなに多彩な活動がある!)

掲載原稿を募集しています。本欄に掲載希望の方はmag@9jounokai.jpに投稿して下さい。掲載は原則として「九条の会」関係の催しに限り、1行事1回掲載とします。このメルマガは毎月10日、25日発行です。投稿される方は発行日の5日前までにお願い致します。原稿はできるだけチラシなどの添付ではなく、掲載形式でデータを作ってお送りください。編集に際して若干、手を加える場合があります。(編集部)


鎌倉・九条の会(神奈川県鎌倉市)

徹底解明「共謀罪」テロ等準備罪
日時:5月13日(土)18:00開場 18:30開演会場:鎌倉生涯学習センターホール(先着286人) 交通:鎌倉駅東徒歩3分 
講師:海渡雄一弁護士(日本弁護士連合会共謀罪対策本部副本部長) 
入場券:500円 20歳以下無料 
申込み:fax:0467−60−5410,24−6577、e-mail kamakura9jo@gmail.com 
入場券販売:島森書店鎌倉店、松林堂書店、たらば書房、鎌倉・九条の会スタッフ 
主催:鎌倉・九条の会
http://kamakura9-jo.net/


子どもと教育九条の会・品川(東京都品川区)

10周年記念「子どもの幸せと憲法を考える集い」
日時:5月14日(日)13:30〜16:00
講師:石山久男さん
会場:中小企業センター2F中講習室
参加費:500円
主催:子どもと教育九条の会・品川
連絡先:03−3751−7842(土岐)


仰木の里9条の会(滋賀県大津市)

滋賀県立平和祈念館のパネル展示と講演会『滋賀にまつわる戦争の記録』
日時:2017年5月14日(日)午後1時から展示/午後2時から講演と質問など(午後4時終了予定)
場所:仰木の里公民館(大津市仰木の里支所)2階 3・4会議室
講師:西堀公範さん(滋賀県立平和祈念館 主任主事)
主催:滋賀県立平和祈念館
連絡先:町田(090−9275−2158)/滋賀県立平和祈念館:谷口(080−3869−8096)


小浜・九条の会(福井県小浜市)

小森陽一(九条の会事務局長)講演会
日時:5月20日(土)19:00〜21:00場所:小浜市文化会館 大会議室(4階)
テーマ:憲法第九条の昨日・今日・明日
参加費:500円
主催:小浜・九条の会
連絡先:090-7087-9793(北川)


調布九条の会「憲法ひろば」(東京都調布市)

憲法施行70周年記念集会(憲法ひろば・第124回例会)
お話@ 高遠菜穂子さん(九条の会世話人)
    イラク戦争の教訓 暴力の連鎖の中で考える平和
お話A 高良 鉄美さん(九条の会世話人)
    沖縄と平和憲法の特別な関係 沖縄からの憲法メッセージ
日時:5月21日(日)18:00〜
場所:調布市文化会館たづくり1階「むらさきホール」
   (調布駅南口から徒歩5分・調布市役所の右隣)
参加費:500円
詳細はWebサイトの「例会案内」をごらんください
    http://www.geocities.jp/chofu9jou/index.html
主催:調布「憲法ひろば」
連絡先:E-mail:choufu9jou@yahoo.co.jp


9条の会ところざわ(埼玉県所沢市)

総会と講演「民意の咲かせ方〜咲かせるのは私たち」
日時:5月27日(土)13:30〜
場所:所沢市民文化センター・ミューズ第2展示室(アクセス 西武新宿線航空公園駅より徒歩10分)
記念講演:中野晃一さん(上智大学教授)「市民と野党の共闘でつくる立憲政治」
参加費:無料
主催:9条の会ところざわ
連絡先:北川 090-4706-0602


つしま九条の会(愛知県津島市)

講演『戦争・平和・いのちを考える』
日時:5月27日(土) 14:00〜16:30
会場:津島市文化会館小ホール(名鉄津島駅徒歩5分)
講演:木村利人さん(元恵泉女学園大学学長)坂本九の名曲「幸せなら手をたたこう」の作詞者
女声コーラス:「一宮マザーズエコー」&「フローラ」
参加費:前売り600円、当日700円(高校生以下は無料)
後援:津島市・津島市教育委員会
主催:つしま九条の会
問合せ:0567-31-1953 川村


落合・中井九条の会(東京都新宿区)

第143回落合・中井九条のつどい/世界はどう動く?軍事対応に終止符を
とき:5月27日(土)14時〜16時
お話:末浪靖司さん(ジャーナリスト)
場所:落合第二地域センター2階大会議室AB(新宿区中落合4-17-13)
主催:落合・中井九条の会
連絡先:木村 隆 電話・FAX:3951−0573


憲法9条牛久の会(茨城県牛久市)

憲法カフェin刈谷(毎月最終水曜日の14:00〜16:00に開催)
日時:5月31日(水)14:00〜16:00
テーマ:「憲法とくらし」「憲法とはなにか」
講師:山本茂(元高校社会科教諭)
会場:かっぱの里生涯学習センター(牛久三中前・旧消防署跡)
資料代:200円
主催:憲法9条牛久の会
連絡先:029−873−8538(中村)


とよあけ9条の会(愛知県豊明市)

八法亭みややっこ憲法噺
とき:6月18日(日)午後2時〜4時
ところ:豊明市文化会館ギャラリー(愛知県)
講師:八法亭みややっこ(弁護士・飯田美弥子)
参加費:900円(中・高校生 300円)
若いお母さん方にも参加してほしいので、託児所を設けます。託児所は事前の申し込みが必要です。 
申込先 とよあけ9条の会 事務局 佐藤晴美 電話 090-3454-3572
主催:とよあけ9条の会 
連絡先:電話0562-92-2755

活動報告

(メルマガ編集部より) 各地の「活動報告」の原稿をお送り下さい。さまざまな取り組みをできるだけ500字程度にまとめて、編集部までメールでお送り下さい。「こんな活動もある」「こんな運動もできる」「私たちもやってみようか」、さまざまな感想が期待されます。原稿は編集の都合上、若干、手を入れる場合があります。お待ちします。


憲法9条京都の会 全府交流集会報告 中川 勉

 安倍政権が憲法改悪をねらうなか、一昨年来の「戦争法許すな」の運動と日常活動を交流し、その経験を学びあって、「9条の会」の運動を発展させようと、京都の会が3月25日、龍谷大学で、全府交流集会を開きました。400人超の参加者でした。
 全体会で講演した九条の会事務局長の小森陽一東京大学教授は、9条の会が草の根で活動し、改憲を阻止してきた意義を述べ、「私たちの運動で世論を変え、政治家を変え、政治を変えていった。私たちは広範な市民を結集する運動を培ってきた。アメリカの戦争のために国土や国民の安全が犠牲になる政治に終止符を打とう。9条の会の運動を広げ、野党共闘をすすめ、安倍政権を打倒しよう」とよびかけました。
 参加者は5つの分散会に分かれて討論し、戦争法反対や9条を守るとりくみの経験、各地域の「9条の会」の定期的な学習会や会報の発行・配布、活動費を集める工夫、9条運動の輪をどう広げるのか、若い人の運動への参加をどうすすめるのか、熱心に交流しました。(事務局報告抜粋)
 私の参加した分散会では、左京区の静市の会が近くの京都精華大学の学生さんの協力を得てポスターやチラシ作りで助けてもらっていることが報告されていました。また長岡京校区連絡会は毎週宣伝と全戸にビラを配布していることにビックリしました。そしてどこの9条の会も若い人たちとのつながりをどうつくるのか悩んで模索していることが議論されました。


編集後記〜安倍首相の「2020年9条改憲施行」の企てを打ち破ろう

 安倍晋三首相は、9条1項、2項は残して3項に自衛隊を書き込む明文改憲を2020年までに施行すると表明しました。この加憲論は従来公明党などが唱えてきたもので、これまでの安倍自民党の主張を大きく変更するものです。  9条1項、2項と、いま企てられている3項は根本的に矛盾します。
 このねらいは、「戦争する国」を合憲化することにあります。自衛隊についての違憲・合憲論争はさておき、これまで、違憲の自衛隊の暴走、海外で戦争する自衛隊化を押さえてきたのは憲法9条です。この9条の軛(くびき)を外せば、名実ともに自衛隊が合憲化され、自衛隊は戦争の道を暴走できることになります。
 いまこそ、九条の会は総力を挙げて安倍の9条改憲の企てを阻むために立ち上がるときです。(T)